Italia Pickup!!

この「イタリアピックアップ」のページでは、イタリア在住者日本人によるイタリアの身近な情報をお届けします。イタリアでの些細な出来事から、イタリアに住んでみないとわからない情報などもどんどん載せていきますので、お楽しみに!!。

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北イタリア 一庶民の日常
<この頃思うこと>
 イタリアのサッカーシーズンもいよいよ大詰め。セーリエAの優勝の争いはINTERかROMAかというところで大いに盛り上がりを見せています。
 さて、今年は待ちに待った注目の日本・韓国でのワールドカップ開催。イタリア戦が日本で行われるということもあり、日本食ブームと相まって、日本への関心が高まっています。
 最近では日本も熱狂的サッカーファンが選手に熱い応援を送ったり、TOTOGOLで盛り上がったりしている様子。

 ということで今回はミラノサンシーロサッカー場で出会ったイタリアの熱狂的サッカーファンのお話です。
 ミラン・キェーヴォ戦。今年度出だしからあまり調子の良くなかったミランには絶対負けられない大事な試合。対するキェーヴォは先シーズンまでのセーリエBから突如としてセーリエAの首位までかけ登り、二ヶ月間も首位の座を守った脅威的チーム。誰一人として有名な選手のいないヴェローナ郊外、小さな小さな町のチームですが、その連携プレイの素晴らしさと機動力は納得の首位。ミランはこの試合に負けると首位からさらに遠ざかってしまうので、大事な試合なのですが、、  

著者:「 あれ? 先週も先々週も大事な試合だって言ってなかったっけ?」
著者夫:「 そー、ミランが試合するときはいつも大事なの!!」

ここにも熱狂的ファンが一人、、、、
さて、チケットを持っていなかった私達。それでもサンシーロに向かって歩いていくと、ダフ屋のおじさんがたくさんいて、なかなか良心的な値段でチケットを売ってくれます。私達の予算は二人で40,000リラ、今回は特に大事な試合とあって、二階席の値段は50,000リラにつりあがっていました。

著者:「 おじさ〜ん、40,000リラにまけてよ〜 」
ダフ屋:「 ダメダメ、今日はいつもの試合と違う大事な試合なんだから、まけられないよ。 」
著者:「 もっと先にいけば、4万リラでも買えるんだからさぁー」
ダフ屋:「 甘い甘い。今日はこれ以上安いチケットはないよ。」

なーんて交渉していると、その様子を私達の横で見ていた上品なおばさま。

シィニョーラ:「 この子たちはいくらなら払うって言ってるの? 」
ダフ屋:「 4万リラ 」
シィニョーラ:「 、、で、あなたはいくら欲しいの? 」
ダフ屋:「 5万リラ 」
シィニョーラ:「 あらそ、じゃあ、その差額の1万リラ、私が払いましょ。 」

と、見ず知らずの私達に1万リラをくれたのです!! そして、

シィニョーラ:「 じゃあ、楽しんでらっしゃいね。 さよなら 」

と颯爽と去っていったそのおばさま。 かっこいぃ〜!! ダフ屋のおじさんも私達も呆然と立ちすくみ
「本物のサッカーファンだね」と3人で感動したのでありました。
夫は35年間の人生の中でこんなことは初めてだそう。 あのおばさんはいったい何者だったのでしょー。

 さて、まだ半信半疑のまま入ったサンシーロサッカー場。 いました、いました!!。
試合の1時間前だというのに、熱狂的ミランファンは旗を振り、飛び上がって大騒ぎ。応援歌の大合唱で大いに盛り上がっています。私達の席は2階、スタジアム正面左側のゴール前で、ちょうどファンと反対側だったので、その様子はまさにスペクタクル!!。 
 ファン側は超興奮したフーリガン達がたくさんいて危険なのでなるべく行かないように、、、 近年フーリガンの過激な暴動がエスカレートしてきて問題になっています。ちなみに夫はサンシーロサッカー場のVIP席の警備の仕事を一時していて、フーリガンに殴られ、救急車で運ばれた経験者(恥ずかしいよー)
対するキェーヴォ応援団は1階の右コーナーに30人くらい。もちろん大勢の警備員に守られ囲まれて入場、緊張の一瞬。選手一人一人のネームコールがあって試合開始。
と!! 私達の斜め前方に座っていたおじさんは何かに憑かれたように身を乗り出して立ち上がり、キェーヴォ選手をののしること100分間。お腹の底から親の敵的 「 ヴェロネーゼの○○やろ〜!! 能無しやろ〜 」 etc..
ゼスチャーを交えながら、日本語ではとても訳せないような罵声を叫び続け、あまりのものすごさに私は、その日の試合より、そのおじさんの方ばかり見ていました。キェーヴォ選手のみならず、パスをミスしたミラン選手にも罵声は飛び、挙句の果てにゴール前選手同士の接触で2人の選手が倒れている時などは「 くたばれぇ〜 くたばっちまえぇ〜 」と狂ったように叫び、流石に皆振り向いたほど。
次第にまわりからは人が遠ざかり、いつの間にかひとりぼっちになっていたおじさんでしたが、筋金入りのミランファン、目は真剣そのもの。そんなことはおかまいなく最後まで興奮していました。
試合の結果、ミランが2×1で勝ちましたが、もし負けていたらと思うと、、、恐ろしい、、、。
こんなファンでもフーリガンではないのです。試合終了後、帰り道もファンの勝利の余韻は続き、車もクラクションを鳴らしての帰宅ラッシュ大行進でした。

日本・韓国でのワールドカップにも、そんな本場のサッカーファンがはるばるやってくるでしょう。フーリガンのようなただ危険なだけのサッカーファンイメージとは違った、本場のファン魂の熱気に触れられる日も近しです。チケットを手にした幸運なあなた、盛り上がっていますか?イタリアミラノから応援しています。

                          「頑張れ日本!!」

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